リタルダンドのヨガインストラクター3人とも、冬の季節は喉のケアに気を使います。
リタルダンドでヨガを教え始めてから9年くらい経つと思うのですが、
乾燥する2〜3月頃は毎年、私も淳平先生も誠子先生も声帯炎に悩まされるのです。
声帯炎なので喉の奥が痛くなるわけではなく、
もう少し先に進んだ気管より少し上の場所に炎症が起こります。
炎症が起こると声が枯れたり、声が出なくなったりします。
対処法としては声を出さないようにする、と言われるのですが
ヨガインストラクターにとってそれは無理な話です。
なので私たちは喉ケアとして蒸気浴を頻繁に行なっています。
声帯炎ではなくても、ちょっと喉の調子がおかしいな?と思った時にもすぐに蒸気浴を行ないます。

ネブライザーを使って蒸気吸入
どうして蒸気吸入?
声帯や気管支が炎症を起こしている時にのど飴を舐めたり、うがいをしてもあまり良くなりません。
のど飴やうがいは喉のいちばん手前の部分へアプローチするケア方法だからです。
声帯や気管支はもう少し奥にある下咽頭の部分で、ここは気管支(空気が通過する管)です。
のど飴のエキスは食道(食べ物が通過する管)を通過していくので声帯炎や気管支炎まで進むとあまり意味を成しません。
もちろん、うがいをして更に風邪を引かないようにする…とか
飴を舐めて咳を出さないようにする…っていうには良いですよ!
けれど空気が通過する気管へうまくアプローチするには蒸気を吸うことが大事なんです。

細かい蒸気が大量に喉の奥へ流れていきます。
コップを使ったアロマテラピー蒸気吸入法
アロマテラピーの楽しみ方の一つとして蒸気吸入法があります。
エッセンシャルオイルの芳香成分を積極的に吸い込む吸入法です。
エッセンシャルオイルにはそれぞれの植物のもつ薬理作用があります。
例えば咳で苦しいのであればユーカリやティートリー、タイムなどの
精油成分を吸い込むことで鎮静させていく事が期待できます。
それに加えて蒸気を吸い込むことができるので気管支を潤わせることができます。
【アロマ蒸気吸入法のやり方】
用意するものはコップ、精油、お湯です。

殺菌作用があるティートゥリーの精油
コップの半分くらいまでお湯を注ぎます。
好みの精油を1滴垂らします。
立ち上がってくる蒸気を口を広げて吸い込みます。
蒸気の量が減ってきたら、熱湯を足して蒸気を追加します。
この時に精油は足さないでください。
※ポイント
目に精油成分の入った蒸気があたるととても染みます。
粘膜系に刺激があるので、最初から思い切り吸い込まずに蒸気から距離をとって、ゆっくり確かめるように吸い込みます。
目を閉じて行うか、目の下まぶたのあたりで片方の手のひらを下向きにして目への蒸気侵入をカットするようにカバーしましょう。
精油を高濃度で長く吸い込むと気分が悪くなることがあります。
精油は追加したりせず、1滴(カップに誤って2滴入ってしまったらそれでOK)で行いましょう。
精油の刺激は思ったよりも強力です。
気をつけて行なって下さいね。
精油の入ったお湯を飲まないように気をつけて下さい。日本で精油の飲用は薦められていません。
ネブライザーを使った蒸気吸入法
私は頻繁に蒸気吸入を行うのでネブライザーを購入して使っています。
ネブライザーの吸入で精油は使用できないので、使用説明書にあるように塩水を使って蒸気を吸い込みます。
塩水を使うことで体の体液に近くなるので、蒸気を吸ってもツンとしません。
精油をネブライザーに入れると詰まって故障する恐れがあるので入れても大丈夫かな?と思わずに塩水だけにして下さい。
私が使っているのはそんなに高額なものではないので、薬や精油は入れられないものです。
誠子先生は声帯炎で耳鼻咽頭科へ通院していたりしたので、お薬を入れられるネブライザーを使っているようです。
ネブライザーを買ったら?と勧めてくれたのは誠子先生の耳鼻咽頭科の先生です。
それをきっかけに私たちは買いました。
お薬を入れられるタイプだと少しお値段も高くなるようですね。
子供も大きな風邪はひかなくても咳やくしゃみなど小さな風邪をどこかから貰ってきます。
そして咳をしだすと結構長引くのが子供の風邪です。
元気なんだけど咳してる…そんな感じのご家庭も多いのではないでしょうか?
我が家の子供たちにも積極的な蒸気吸入を行なってもらっています。
ちょっとおかしいかな?と思った時や咳で苦しくて眠れない時など子供の体調管理にも役立っています。

子供も蒸気吸入をしてのどケア