妊娠していると色々な制限が出てきます。
お腹が大きくなるにつれて仰向けで寝るのは大変になるし。
気持ちも穏やかな時もあれば、ひどく疲弊したと感じる時もあります。
普段からアロマを楽しんでいる方はアロマオイル(精油)を妊娠中にも使用したいと思うかもしれません。
自分の気持ちを落ち着けるために…体の不調を改善するために…
私も自分が3回も妊娠するなんて思ってもいませんでしたが、
3回の妊娠が、それぞれに色々な思いを体験した妊娠期間だった気がします。
1人目。つわりは無いし、ちょっと全力で仕事ができない事にストレスを感じるくらいでした。
2人目。つわりは酷くはないけれど、無い訳ではない感じで妊娠初期が終わり、中期からお兄ちゃんの抱っこやお世話もあって骨盤の痛みを味わいました。2歳を世話しながらの妊娠期間は、体力的にも疲れたなぁと感じる事が多かったなと思います。
3人目。とにかく全期間大変でした。つわりも辛かったし、精神的にしんどい事も多かったです。
妊娠経験だけは積み上がっているので、もう諦める事もすんなり受け入れられた状況です。
大好きな仕事ももうそこそこでいいや!体重管理もいっさいしない、体重計なんて乗らない!という生活です。
1人目の時は、妊娠していても出来るだけ妊娠していないみたいに過ごしたいって思っていたなと今では思います。
その時には気づいていなかったですけどね。
でも本来、妊娠中の過ごし方って、私が1人目の時にしていたような過ごし方じゃなくて
3人目の時のだらっと、あるがままを受け入れて、あまり色々な事を気にせず過ごすって事だと思います。
そんな様々な妊娠期間中もアロマの香りを楽しんだり
セルフトリートメントをしたり、レイキヒーリングを受けたり(←夫がしてくれます。)と。
自分自身を緩ませたり、甘やかしたりする時間が本当に大切な時間だと実感します。
私はアロマが専門でマタニティアロマを学んでもいますから
どんな時にどんな香りを生活にプラスしたらよいのか良く分かっていますが、他の妊婦さんたちはどうでしょう?
楽しみたくても使って良いのか分からない。お腹の子に影響はないかな?
など心配も多いのでは無いでしょうか。
妊娠中に妊婦さんが安全にアロマテラピーを楽しむ方法を何回かに分けてお伝えしていこうかと思います。

妊娠期のアロマテラピーを楽しむための注意点
妊娠中の芳香浴
基本的に芳香浴はどんな精油を選んでも問題ありません。
香りを室内空間に拡散させる芳香浴では体に吸収される精油の量は限りなく少ないので、あまり心配する必要はありません。
(心配だけど香りを楽しみたい方は柑橘系の香りをお勧めします。
ex.オレンジ、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツ、レモンなど)
妊娠中のセルフマッサージ
肌に直接触れるマッサージオイルとして使用する時は妊娠時期に合わせて精油を選ぶ必要があります。それは長くなるので、また別の記事でお伝えしますね。
使用する場合は10mlの植物油に対して1滴の割合でブレンドして下さい。そうする事でブレンドオイルは0.5%濃度になります。(←アロマ環境協会が推奨している濃度です。)
むくみ防止にふくらはぎのセルフトリートメントやストレッチマーク予防にオリジナルアロマオイルを作ったりするのも良いですね!
簡単にマッサージの刺激を与えたいならweledaのマッサージブラシがお勧めです。
少し力を加えるだけで、しっかりと圧が加わるので、強過ぎないように気をつけて下さいね。
妊娠中の蒸気吸入と香りの選び方
私はあまりお勧めしません。
蒸気吸入は吸い込む濃度が高いのと、粘膜への刺激が強いからです。
妊婦さんには精油のヴァイブレーションが強すぎるように感じます。
精油を選ぶ時のポイント
精油を選ぶ時に大事にしたい事が1つ。
これはリタルダンドのアロマトリートメントで使う精油をお客様と一緒にブレンドする際にも大事にする事ですが…
頭で考えずに体で感じたものを選ぶ事。
アロマテラピーの本を読んでいるとこの不調にはこの精油を…
この精油はこんな効果が期待できます…
と紹介されているものが多いと思います。
香りは頭の中でも古い脳である大脳辺縁系という部分で感じます。
香りは生死に関わる大事な部分なので理性で分析する時間を与える必要はないのです。
良い香りを嗅げば瞬間的に幸せな気分になるし、
苦手な香り、嗅いだらマズイ!と思う香りを嗅げばその瞬間に顔を背けて嗅がないように防御反応が一瞬で起こります。
この一瞬の反応は頭で考える間を与える事なく反応するのです。
なので香りをセレクトする時は嗅いだ瞬間に感じるあなたの体の反応に耳を傾ければ良いんです。
もしもあなたがすごく疲れを感じて、ストレスフルになっていたら
もしかしたら香りを嗅いで、香りは認識できるけれど心地良いか、心地良くないか判断ができないかもしれません。
もしくは、香りを嗅いでも香りの違いを認識できないかもしれません。
そんな時は頭が判断する事を拒否してしまうくらい疲れ切っている時です。
体が反応しないので、効果効能を調べて、自分に合いそうな香りを選ぶと良いでしょう。
どうでしょうか?
ブレンドオイルを作るにはハードルは高いかもしれませんが、芳香浴ならやりやすい気がしませんか?
夜眠る時やフットバスを楽しむ時など、気分に合わせて香りをセレクトしてみて下さいね。
