保護猫 ウーシャンフェン
我が家の3番目の猫はウーシャンフェンという名前の女の子です。
お料理好きな人はウーシャンフェンが何か分かりますね。
中華料理で使うミックススパイスの五香粉の中国語読みです。
2番目の女の子がクミンなので、スパイス繋がりで名付けました。
2021年4月下旬に虹の橋を渡りかけていたこの子を保護。
ガリガリで毛もボサボサ。
かなり弱っていたから捕まえられたのだと思います。
![保護猫ウーシャンフェン](https://www.aroma-ritardando.com/wp-content/uploads/2023/07/PXL_20210509_035003185-fotor-20230706232153.jpg)
保護したばかりの時のウーシャンウェン
“超”が何個も付くほどのビビり
先住猫2匹とゆっくりゆっくり会わせましたが、お互いに歩み寄れず…
1番目の男の子猫・トラフグタと接触するとウーシャンは怖くて失禁したりするので
保護してからずっと隔離できる廊下で過ごしてもらっています。
もちろん早く一緒に過ごせるようにと思って、色々と努力をしたのですが
ウーシャンにとって、絶対に襲われない安心できる場所は廊下に設置したキャットタワーのボックスの中なのです。
保護した1年目はまったく動かず、夜中に動いている気配もなく…
トイレにだけ行くという生活だったと思います。
2年目から少しずつ動き出して、廊下の柱にバリバリと爪を研ぐようになったり
夜中に走る音が聞こえるようになったり。
毛艶が良くなったのも2年目からなので、ようやっと体のエネルギーが戻ってきたという感じだと思います。
ひどい歯槽膿漏で奥歯は全抜歯
保護したばかりの時、フードをあげればすぐに元気になるだろうと思っていたけれど
甘い考えでした。
口の中は血だらけで、固形物を食べることができず、高エネルギーの流動食をあげていました。
それでも体重は増えず…
獣医さんと相談して犬歯以降の奥歯を全抜歯する事に。
それから少しずつ固形物が食べられるようになって、1年以上かけて元気になってきたという感じです。
やっぱり一度弱ってしまうと、そう簡単に「はい、元気!」にはならないのだなと実感しています。
ゆっくり、ゆっくり…体を休ませて、ひたすら寝て、そして体が癒されていくのだと思います。
ウーシャンには1人でゆっくり過ごす時間が必要だったのだと思います。
保護して2年目から人間に甘えるように…
私とウーシャンの逢瀬は子供達が寝て静かになってから、廊下で繰り返されました。
ウーシャンは猫は嫌いだけど人間は好きみたいです。
撫でられるとゴロゴロ、スリスリして。
最高に可愛い瞬間です。
キャットタワーも最上部へ登って寛げるようになったのも2年目を迎えてからです。
保護して3年目ではじめてお見送り
そして保護して2年2ヶ月。
はじめてウーシャンが私の見送りのために出てきてくれました。
![お見送りするウーシャンフェン](https://www.aroma-ritardando.com/wp-content/uploads/2023/07/PXL_20230703_093342442.jpg)
もちろん子供達が外出していて、私しかいない時。
でも、すごい感動です。
ここまで自分の殻の中に閉じこもるように暮らしていた猫が
少しずつ変化して、行動に表して示してくれたんだなと涙、涙な飼い主なのです。
![ふみふみするウーシャンフェン](https://www.aroma-ritardando.com/wp-content/uploads/2023/07/PXL_20230703_093344324.jpg)
更に!
撫でてあげると、前足でフミフミを始めたのです。
もう私の心の中で絶叫です。
本当に絶叫すると怖がられるので、心の中で!が大事です。
こうやって甘えて、猫らしく過ごしてもらえたらいいなと思います。
お客様で保護猫に詳しい方から、「保護猫は3年過ぎると家ネコらしくなる」と聞いたので
焦らずに、ウーシャンのペースで過ごしてもらおうと思います。
いつか我が家のお家全体に張り巡らされたキャットウォークを走り回る姿を夢見て…。