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【禁戒】ヨガ哲学のススメ -ヨギ・ヨギーニの日常生活でしてはいけない5つのこと-

2015/07/10

みなさん、こんにちは。

リタルダンドの金谷です。

 

雨続きだったのが、やーっと晴れました!

雨も大切だけど、やっぱり太陽は気持ちが良いですね。

7月入って初めての晴れ日らしいです。

 

今日はヨガの哲学について少しお伝えしようと思います。

ヨガは体を動かすだけじゃない!ということは少し前のブログ(と言っても3月に書いた記事でした…)でもお伝えしました。

もともとヨガは心の科学としてあったものです。

だんだんと現代のニーズでなのか心の事より、美容やダイエットなどに置き換えられてしまっています。

 

ヨガには八支則と言ってヨガの実修について8つの項目に分かれています。

ヨガではこの8つに分かれた項目すべてが大切だと言われています。

どれか一つを疎かにすることはできません。またどれかだけが大切というわけでもありません。

1〜8つを8から始めることはできません。1つめから徐々に積み上げていきます。

今日はまず1つ目のYama(ヤマ)についてお伝えしようと思います。

ヨギー・ヨギーニ(ヨガをする人)のあなたでも、そうでなくても読んでみてくださいね。

リタルダンドでヨガをしているヨギー・ヨギーニの方は、ヨガ哲学を知るときっと、ヨガをもっと楽しく取り組めると思います。

 

Yama(ヤマ)禁戒

ヨガを行うものヨギ(男性)、ヨギーニ(女性)が行うべきでない行いについて、まずは述べられています。

行うべき事を説かれる前に行わないべき事を説かれているのです。

ヤマ(禁戒)の中に5つの項目があります。

非暴力・正直・不盗・禁欲・不貪

5つの事を行わないように日常生活を送る事もヨガなのです。

 

Ahimsa(アヒンサー)非暴力

ヒンサーとは暴力、苦痛を引き起こすことを意味しています。

アという否定の言葉がついて「非暴力・苦痛を引き起こさないこと」として禁戒の中で1番最初の重要なものとなります。

では暴力とは一体どんなことでしょう。

相手を叩いたり、蹴ったりと傷つけること。(肉体、不殺生)

言葉で相手の心を傷つけること。(言葉)

またあの人には負けたくない、あの人より優れていなければと思うことで傷つけることに結びつくこともあるでしょう。(思い)

思いが言葉となって、思いが行動になって誰かを傷つけます。

カルマ(輪廻・良い行いは良い行いとして、悪い行いは悪い行いとして、いつか巡り返ってくる。)もあります。

自分の思いや行動が、いつか自分に返ってくるのです。

 

ヨガは誰かと競い合うものではありません。

一緒に行っているヨガを行うもの同士、隣の人はできているけど自分はできない。もしくは、あの人はできてないけど私はできてるのよ。

と思う必要はないのです。

できていても、できていなくても良いのです。

大事なのは自分が今、どんな状態でどんな感情なのかを「知る」ことです。

「できる」こと「人と比べてできること」が大切なのではないのです。

 

アヒンサー・非暴力…人同士だけでなく、生きとし生ける全てのもに対して苦痛を与えないように日々、行動に注意していきましょう。

そうすれば良い気持ちは良い気持ちとして、良い行いは良い行いとして自分自身に返ってきます。

みんながそうなれば世界に平和と調和が保たれるのだと思います。

 

Satya(サティヤ)正直

2番目のサティヤとは正直さの事です。

正直とは嘘をつかないという事です。

では嘘とはどんなことでしょう?

事実・真実とは異なること言ったり行ったりする事です。

(事実・真実に)思った事と言葉・行動を一致させることで正直でいられます。

思った事と違う事を言えば嘘になるのです。

ただ、正直でいることによって誰かに苦痛を与えてしまう(アヒンサー・非暴力)こともあります。

この場合、守られるべき優先順位はアヒンサー・非暴力です。

誰かを傷つけたり不快にさせてしまうのであれば嘘もやむなし…というより言葉(嘘)を発さないというのが良いでしょう。

 

しかし間違った行いをしている人に対して注意をする際に、正直に言うと相手を傷つけてしまうかもと躊躇するかもしれません。

正直に伝えることで相手が最初、不快だと思っても、その後、注意してもらえて良かったと思えることであれば正直さは大切になります。

(例、マナーを知らない人に対してマナーを伝える事。)

 

Asteya(アステヤ)不盗(ふとう)

アステヤは不盗、盗みを行わないということです。

盗みとは誰かの物を奪うだけではありません。

物だけではなく時間やチャンスもです。

遅刻をする事は約束をしている人の時間を奪う事なのです。

 

この世の全ての物は一体、誰のものなのでしょう?

水は?鉛筆は?お金は?

全ては地球の物なのです。

その地球の物を私たちは借りて過ごしているのです。

借りているという意識をもって、今の自分に必要なものだけを借りようと思うと物をたくさん持つ必要を感じなくなるかもしれません。

クローゼットの中に必要以上の洋服やかばんが入っていませんか?

必要以上に持つことによって、もしかしたら、必要な人が使うチャンスを奪っているかもしれません。

 

Brahmacharya(ブラフマチャーリャ)禁欲

ブラフマチャーリャは禁欲です。

欲とはなんでしょう?

食欲・睡眠欲・性欲・物欲・支配欲・自己顕示欲…色々とありますね。

三大欲求である食欲・睡眠欲・性欲は特に強いエネルギーです。

ヨガをすでに実践している方は感じられると思いますがヨガを行っている時、特に瞑想時には強い集中力が必要になります。

この集中力を引き出すためには強いエネルギーを必要とするのです。

お腹にたくさんの食料が詰まったままでは消化させることにエネルギーが費やされてヨガを集中して行うことはできないでしょう。

惰眠を貪れば体は重くなり、頭も重くなります。睡眠は長く取れば良いものではないのです。

性欲、ヨガでは一人のパートナーしか持たないとされています。

特に性欲は多大なエネルギーとされていますから、そのエネルギーを瞑想に注ぐ必要があるとも説かれています。

エネルギーを無駄に使わないように。という事なのでしょう。

かなり難しいテーマです。

 

食欲に関して言えば、現在、豊食の時代で食欲が絶え間なく消費されているように感じます。

体にとって必要がなくても食べ物を欲してしまう。食べたものが消化できず、苦しくても食べてしまう。

私はヨガを行うようになって、食べてからヨガを行うことの苦しさを痛感しています。

 

Aparigraha(アパリグラハ)不貪(ふとん)

アパリグラハ・不貪は蓄積・必要以上に持たない事です。

また贈与を受けないこと。

 

物を貪らない、貪欲ではない、適切に使うことのできる範囲を超えた蓄積をしないようにします。

以前、私はよくやってしまっていたのですが必要以上に食材を買ってしまい、使い切れなず無駄にしてしまうことです。

これはアステヤ・不盗にも繋がってしまいます。

必要以上に欲することで他の誰かが必要とした物を奪ってしまうかもしれません。

命ある食材を無駄にしてしまうかもしれません。

 

また贈与(プレゼント)には気持ち・心が含まれています。

この気持ちを頂くと気持ちを返さなくてはいけないと心を乱されてしまい、中立でいられなくなります。

中立性が乱されたり、失われると、贈与した人(プレゼントした側)にコントロールされると考えられるのです。

受け取るのも送るのも良くないとされています。

 

以上、5つがヨガの1つ目の支則・ヤマ(禁戒)です。

簡単そうですか?難しそうですか?

簡単にできそうな部分もありますし、えっ?と思う部分もあるでしょう。

私もはじめてこのヤマを学んだ時には「何それ?」と思う部分もありました。

よく分からない部分があって良いのです。

だんだんとヨガを行っているうちに一つ一つが少しずつ、あぁこういう事なのか。と感じてくる部分もあります。

これを全て実践するのはかなり難しい事です。

本当の上級者でなければ実践は難しいと思います。

簡単にできてしまってはヨガではないのです。

一つ一つに注意を向けて、歩んでいくことが大切なのではないでしょうか。

 

リタルダンドのインストラクター達も全てができるわけではありません。

ただヨガを行う者として注意しなければいけないと日々感じ、実践しています。

ヨガは実践が大事です。

リタルダンドで既にヨガのクラスに参加している方は是非、この日常生活にも意識を向けるヤマ・禁戒を少し取り入れて見てください。

もしかしたらアーサナや瞑想をする時の体の感覚・心の感覚が変化するかもしれません。

 

ちなみにこのヨガ哲学については色々な書籍が出ていますが

リタルダンドのインストラクター達は『インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ』(スワミ・サッチダーナンダ 著、伊藤久子 訳)を読んで学んでいます。

次はニヤマ・勧戒(日常生活においてオススメする行為)についてをお伝えします。

お楽しみに!

最後まで読んでくださってありがとうございます。

ではOm, Shanthi Shanthi Shanthi…

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